他人の手を自分の思い通りに動かしたい息子

トミカやプラレールが大好きで、一緒に遊びたいのだと思っていました。
だからわたしたちの手に持たせるのだと。
「たまにはひとりで遊んでほしいよ」パパはいつもそう言いました。
この遊びには暗黙のルールがあって、ヒルマの思う通りに動かさないとひどく叱られるのです。
同じルートをくり返し走らせるだけの遊びは、大人には苦痛な作業でした。
でもひとりで遊ぶより、こうして人と関わって遊んだ方がいいに決まっていると信じていました。
なので、がく然としたのです。 それが人を巻き込んだ「こだわり行動」で、生きた人形を相手にした「ひとり遊び」だったと知った時は。
わたし、あんなに頑張ったのに・・・。
息子の支配から逃れるために…

家で遊ぶときはそんな風にべったりと支配されていたので、そのしんどさからパパが思いついたのがYouTubeで車や電車の動画を見せる作戦でした。
こうして動画を見ている数分だけは、ヒルマから解放されたのです。